鹿紙堂奇想譚

そらをふむ きみのあしおとを きいている

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 文章書き・鹿紙路(しかがみ みち)のサイトです。

☆NEWS!!☆ 2020年1月19日(日)文学フリマ京都 シ02 ヨモツヘグイニナさまにてサークル委託します(『歌声』のみ)

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サブ作品置場:縦書き文庫

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※イラスト、イベントのお品書き(文章はちょっとだけ)

#創作2019_20 2020年展望編

2019年の回顧についてはこちら。

 

michishikagami.hatenablog.com

 

2020年・方針と目標

フルタイム就業、始めます

いままでパート勤務だったんですが、体力が回復してきたので、フルタイムに復帰しようとしています。これ書いている時点で職場はまだ決まっていないのですが……。1月か2月初めには決めたいです……。しかしこればっかりは世の中の需要と供給やタイミングもあるので、若干の妥協をしたりしつつお金は稼ぎたい。

で、わりとこのことを実現するために2020年はある感じなんですが、そうは言っても小説も書かないと死んでしまうというか死にたくなるので(実話)、小説・同人関係の方針は以下になります。

 

執筆量を維持・増量

できるのかそんなこと……というのもありますが、これもやってみないとよくわかりません。去年~今年の実績を見るに、年々執筆量は増えている(1.5倍くらい)ので、今年も行けるんじゃないかな~と。また1.5倍だと27万字になるのですが、それは難しそうなので(1日に1万字以上とかの爆速な方々がそれをやっているイメージ)1ヶ月3万字、それを8ヶ月続けて24万字、それ以外は資料読みやプロット、として、年間24万字かな、と思っています。これは小説以外のエッセイなども含めてなので、小説としては23万字程度のイメージです。

ちなみになんで文字数増やしたいかというと、人生が短いからです……(書きたいものはいろいろあるが、なかなかそれを自分の人生内でやりきれるかというと計画して実行しないと無理っぽい)

 

イベント(直接)参加、手製本を(一昨年より)減らす

直接参加のイベントは4つくらいに絞ろうと思っています(今年は7つ参加した)。体力温存、準備の労力を執筆に振り分けるためです。
手製本も今年はあまりというかほぼやっていないのですが(既刊の簡単なコピー本と絵本っぽい掌編などは手製本した)、2020年もほぼやらないというかたちで。しかし11月の新刊は手製本だ。10月は手製本します……。既刊、職探し中に製本したいけどできるかな~わかんないな~という感じ……。製本すれば材料は減って部屋は片づくんですけどね……。

 

旅行も減らす

遠征のイベントが減れば減るだろうし、観光や息抜きも頻度を減らす方向で行きたい。しかし旅行というのは追いつめられて手が勝手に予約しているものなので……。いやでも、日頃日帰りで温泉に行ったりしていればそういう追いつめられ案件が減ると思うので、そこらへんは工夫していきたい。

 

インプットを増やす

毎日の読書(通勤時もツイッターじゃなくて本を……読む……)、アンテナにひっかかった講座や展覧会に行く、などしていきたい。
読書量目標:文学作品(海外文学など)年間10冊、1ヶ月1冊、10日で100ページ、1日10ページ
資料とかは必要に迫られて拾い読みする習慣はできているのでそこは心配していないです。が、海外文学積ん読減らしたい……。

 

四半期で振り返り・修正をする

これはいままでできていなかったので、やります! 記事に上げます! まずは四月! ついで7月・10月・12月(年末)。
年間で決めてても実行の状況をこまめに点検しないと、忘れるし漏れるしで。手帳に「四半期振り返り」って書いとこ……。

 

 

2020年 予定

上記のようなことをしつつ、いま考えている予定は以下の通りです。

 

イベント直接参加

5月末 静岡文学マルシェ(申し込み済) 新刊なし
9月 文フリ大阪かブックハンター仙台(やるっぽいことを主催さんが言っているのですがこの月かどうかは不明) 新刊なし・試し読みくらいは配りたい
11月初 テキレボ 新刊あり
11月下旬 文フリ東京 新刊あり

 

発行予定の新刊

二作予定していますが、いずれも百合です。2020年のわたしは百合の国に住む。


『根を編むひとびと』予定字数15万字 テキレボ新刊 手製本 SFファンタジー
『玻璃の草原』予定字数7万字 秋の文フリ東京新刊 印刷所製本 歴史もの

 

の二冊です。

 

執筆スケジュールとしては二作並行してやるかたちで、


1~2月 資料読み、プロット、習作執筆
3~9月 『根を編むひとびと』執筆
5~10月 『玻璃の草原』執筆
10月 『根~』の手製本
11月 『玻璃~』入稿
12月 さらに次の作品の資料読み


という感じにしたい。

 

委託について

サークルさまにお預けするタイプの委託は、手が空きそうな時期はどんどんやりたいですし、一般書店さまでの委託・買い取りにむけての営業も続けようと思っています。がとくになにも形になっていないので未定。

 

その他やりたいこと

・誰にも公開しないなにかをやる(執筆中の原稿でもOK)

わたしはかなりこう……控えめに言っても……全公開体制なところがあり……作成途中のものとか、たいせつにしているものとか、ほかの方の意見を「聞きたくない」ものとかは非公開にしようと思います。2020年は下読み依頼なしです。たぶん……。

・作業会の主催

公開しないといいつつ他人と関わりたい上にひとりでやっているとこころが折れるので、↑の旅行を減らすかわりに日帰りを、と合わせて、ちょっとでかけてみんなで作業をし、でかい湯船につかるかおいしいものを食べる、みたいな緩い会をやりたいですね……。銭湯のコワーキングスペースとかで……。

・ウェブの短文企画に参加する

新刊が年の後半に固まっているので、それをカバーするためにも、ペーパーウェルとか三百字とか、交流兼発表の場みたいなところにはおじゃましたいと思います。

 

やらないこと・やめること

・寝込む

旅行や無理をすると寝込むので、それはやめたい……二、三ヶ月に一回くらい、ふつうのひとが風邪を引くくらいの頻度でいきたいですね。

ツイッターを15分以上見る

やめよう。その代わりに本を読もう。

・下読み依頼

いままでいただいた指摘があてはまらないか、確認したりしつつ、2020年は自作を自分で解釈する年にしたい。

 

以上です。来年もよろしくお願いします。

#創作2019_20 2019年回顧編(手帳の話もあるよ)

こんにちは! 鹿紙路(しかがみ みち)です。

今年もこの季節がやってきました。

 

#創作2019_20  です。

今回の記事の構成としては

  • 2019年展望編の答え合わせ(実績がどうだったか)
  • 2019年の回顧(参加イベント、執筆作品/量についての振り返り)
  • 2020年に向けての展望

のみっつに分け、この記事では1と2について書こうと思います(長くなると思うので分割します)。

 

本編の前に軽く自己紹介を。

 

ペンネーム:鹿紙路(しかがみ みち)

 

活動分野:一次創作文章(ほぼ小説)(ジャンルとしてはファンタジーや歴史物、あと百合)、手製本(自作をハードカバーの本にしたり和綴じの本にしたりして売る)

 

活動媒体:同人誌即売会(文章系もしくは一次創作オンリー、あとは百合イベント)、小説投稿サイト(セルバンテスカクヨムが主)

 

ここまで去年のコピペ(一部修正)。

 

2019年展望編の答え合わせ(実績がどうだったか)

 

michishikagami.hatenablog.com

 ↑が今年初めに書いた展望編です。

 

PDCAの記録を残す(手帳の話も)

日記(同人回りのこと、健康状態など、なんでも書く→身の回りで起きていることの整理になった)、手帳(マンスリーとガントチャート、todoリスト→予定・イベント管理、進捗管理)を利用して、「予期せぬ体調不良・イベント」→「じゃあこうしよ」→「なんとかする」という、PDCAもどきは出来たと思います。

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 ※一年間の全体のガントチャート。参加イベント予定、執筆予定

 

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※月間のガントチャート。この写真だと7月と8月。○のなかの数字は一日進める文字数(②の場合は2千字)チェックをつけてできたか確認する

 

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※todoリスト。これに書き込んで、できたものに二重線を引く。 

 

去年くらいから始めてもう完全に運用が軌道に乗り、来年もこのかたちで行こうと思うのですが、↑の紙類は三面に紙が貼れるバインダー(といいつつ金具を固定するのではなくクリップでとめる)みたいな手帳台紙を自分で作って使っています。

 

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こんなの。左から、年間・月間ガントチャート、(その裏にマンスリーの手帳)、todoリスト、日間30分ごとスケジュール(1面に二日分)です。

 

紙類外すとこんな感じ。ダイソーの金色のダブルクリップ(四角部分が透けてるので下の紙がみやすい)で紙を固定しています。右のほうにささっているのはリボンにひっかけたフリクションです。

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左を閉じるとこうなる。

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全部閉じるとこうなる。(B6くらいのサイズ)

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まあこれを作って使うような人間はわたしだけなような気がしますが(笑)なにかのご参考になれば。

 

執筆字数を増やす

いちおう目標は15万字で、それはクリアできました! いまざっと数えて18万字です。ちりつも~~~~ちりもつもれば~~~18万字~~~~(突然の歌唱)

文字数については、進捗ノートというサイトで管理していました。

 

2019年の実績

書いたもの

  • 『翼ある日輪の帝国』 2019年に入ってから書いた文字数:約36,000字
  • 『歌声』約131,500字
  • 長編小説作品合計:167,500字
  • 読書感想文エッセイ:約10,000字
  • 掌編二編(「残照」「習作 離散」):約2,200字

合計:約179,700字

 

うん、がんばった。「日輪」が予定より少ない字数でできてしまったので、「歌声」は意識して長め(15万字目標)にしようとして、結果こうなりました。(想定字数より短くなりがち)

エッセイもばかにならないですね……なんか目的をもって書く文章(感想文といいつつ、読んだものをオススメする文章として書きました)って、いろいろ考えないと書けないですし。

前年比:+約70,000字(昨年実績:約110,000字)

 

出たイベント

  • 予定:1/14 ガールズラブフェスティバル、5/6 文フリ東京、6/9 文フリ岩手、9月 ブックハンターセンダイ、11/24 文フリ東京
  • 実績:上記に加え8/4 わかやま文芸フェスティバル

急な体調不良等の欠席もなく(去年は……入院して文フリ大阪に出られなかった……)、予実が合致しました。よかったよかった。

結局6個イベントに出ている=二ヶ月に一回は出ている

前年比:-1回(昨年実績:7回)

 

数字まとめ

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思い返したら委託をわりとやっていた……お引き受けいただいたみなさまありがとうございました。

 

今年から始めたこと

書店にコンタクト

今年初めの展望には書かなかったのですが、今年の前半から、思い立って一般の書店さまに委託ができないか動いています。(見本誌とチラシを送る・メールを送る・訪問する)ただ、「日輪」も「歌声」も、まだ引き受けていただけるところが見つかっておらず……。なかなか個人で同人イベントで頒布するだけでは、広い層には届かないと思うので、来年はどこか見つかればいいなあと思っています。

講座や展覧会に行く

以前からも、たま~~には行っていたのですが、今年は意識してなるべく興味に近いものがあれば行く・通うようにしました。そのとき書こうとしているものだけではなく、次や次の次など、広く小説に関わりそうなものについてです。そうしないと、いざ執筆で必要になったときには行ききれないんですよね。今年はやるけど来年はやらないとか、タイミングもあるので。これはいまダイレクトに次の、来年用のインプットとして役に立っています。

 

2019年所感

執筆字数や新刊の長編二冊を発行できたことに関して

よくできました! という気持ちでいっぱいです。そのために、スケジュール管理・進捗管理をがんばった……。あと追い詰められながらいろんなところ(出勤前の朝や出先など)で書いた……。

 

旅行に行きすぎでは?

イベントの遠征や、執筆缶詰用や、ただ単に観光など、目的はいろいろなんですが(そういえば仕事でも泊まり出張があった)、三週続けて週末旅行とか、一ヶ月ごととか、われながらよく行ったなあと思いますが、わりと帰ってきてすぐ寝込んでいる。まあ根治しない病気の患者なので仕方がない部分もあります。が、もうすこしこう……じっとできないのか(=ぶったおれないようにできないか)……。日帰りで自然に触れたり温泉に浸かったりもして、夜は家で寝るかたちにできないか……そこは2020年の課題です。仕事も変わるしな……。

11/24新刊 『歌声』について

また歴史連作短編集を出します。今度は上代日本(「日本」という呼び方がなかった時代含む)の数百年を舞台にした、歌と物語、それを文字に残すことについての小説です。

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B6、246頁、1800円
表紙:里紙さくら+フルカラー+白一色オンデマンド印刷+箔押し
本文:章扉に色上質若草を使用(その他は淡クリームキンマリ)

各章 地図・系図・年表などを併記

「ひとが死んで歌うひとがいなくなっても、 その歌は残るのよ。あとになって、 それがまた声に出されて歌い直されるの。 昔の歌い方とはちがうかもしれないけれど、 それも歌い手や、聴くひとのこころを 打つのでしょう。 そういうことをいましているのよ。」

 

11/24 文フリ東京29 新刊です。スペース番号はシ-06。

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第四回文学フリマ京都 [2020年1月19日(日)] でも、ヨモツヘグイニナさまのスペースにて委託頒布頂く予定です。

Booth通販は予約受付中です! 11/25ころ発送となります。

michishikagami.booth.pm

今回はKindle化の予定はありません。

新益京(藤原京)の時代。没落した渡来系の一族に 生まれた久波(くなみ)は、七人の子どもをすべて失い、困窮していた。 職を求めてやって来た都で、彼女は歴史書編纂のため、 歌と物語を各地で集める仕事を得る。 孫のような歳の奴の青年を従者として、古代国家日本の 栄光と敗北を見つめる旅が始まる。 記紀歌謡・万葉集題材、十三章構成、歴史連作短編集。

 

第一章 ある史(一) 渡来系に生まれた久波は、子を亡くし、都に出仕する。

 

第二章 高志の国の女王 越(こし)の国の国つ神、沼河姫への大国主の求婚。

試し読み: https://cervan.jp/story/p/5626

 

第三章 わが名を呼ばう君 女性として生まれたヤマトタケルの、はげしくうつくしい生と死。

 

第四章 ある史(二)

 

第五章 明して通れ 衣通姫(そとおりひめ)とよばれた、王のむすめ・軽は、戦の歌を支えに旅立つ。

 

第六章 冥き目の武 ヤマトタケルの物語を聞いて育ったワカタケル大王の、殺戮とあがき、一瞬の光。

 

第七章 ある史(三)

 

第八章 漕ぎ去にし舟 のちに継体天皇と呼ばれる夫に従いヤマトへ移った目子(めのこ)は、日の光を浴びることのできない大王のむすめ・手白香(たしらか)に出会う。

試し読み:https://cervan.jp/story/p/6443

 

第九章 真刀を以て 推古天皇の、修羅の相食むような時代。

 

第十章 ある史(四)

 

第十一章 錦の紐をときさけて 皇極・斉明天皇の、ささやかな幸福と、晩年の絶望。

※この章とこの次の章は、おばおねアンソロジー『乞ひぞ募りて』所収の拙作「歌声」が関連作です。お持ちでない方は合わせてどうぞ。

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第十二章 楽浪 天智天皇に召された額田は、かれの孤独を見つめる。

 

第十三章 ある史(五)、帝国の詩人 久波は持統上皇とともに吉野に滞在する。柿本人麻呂と三人で語らい、歌をかわす。

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『歌声』下読み募集について

概要:2019年11月に発刊予定の短編連作集『歌声』の下読みを募集します。

 

募集期限:2019年6月30日

 

募集人数:3~5名程度

 

内容:1~3のオプションからご希望を選んで頂き、第一稿もしくは二稿を読んで、感想・指摘を頂く。

 

お礼:献本一冊(あとがきなどで謝辞としてお名前を記載させていただくことがあります。ご不要でしたらお知らせください)

 

作業の流れ:鹿紙が作成した原稿をグーグルドライブ上にアップロードする→それを読み、感想・指摘をツイッターのDMもしくはメールで送る。

 

オプション:読む場合の分量・頻度について、選択肢があります。


1 都度(2000字前後、週二回程度)
2 章ごと(10000字程度、月2~3回程度)(連作短編集のため、章ごとにある程度物語にまとまりがあります)
3 二回(5~7万字程度、2ヶ月に1回程度)

ご希望のオプションによって、DM、メールでのお知らせの頻度を変えます。返答の感想・指摘については、1・2・3いずれもご都合のよいタイミングでかまいません。ただし、10月中には最低1回は感想・指摘を送ってください。(推敲に役立てるため)
なお、アップロードの頻度については、原稿の進捗状態によって変更になることがあります。

 

返信する感想・指摘事項の内容:ご自分がこの物語の本を買った読者だったら感じたこと、考えたこと、違和感を感じたこと・わかりにくかったことなど、なんでもかまいません。書き手でもある場合、自分がこの物語を書いたとしたら、ここはこう変える、などの事項でも歓迎いたします。ただし、その事項が実際にわたしの作品に反映されるとは限らないことを、言わずもがなですが付け加えます。

 

『歌声』あらすじ:藤原京に都があったころ。没落した史(ふみひと)の家に暮らす55歳の主人公は、子どもを亡くし貧窮していた。つてをたどり王宮での仕事を求めたところ、史書編纂の事業にあたり必要とされた、歌や物語の収集のため、地方に旅立つことになる。

彼女はそこで、孫のような年齢の青年を従者として、各地の歌と物語を集め始める。

歌と物語に触れるにつれ、明らかになる古代国家日本の栄光と敗北。今は滅んだ百済という朝鮮半島の国から来たひとびとを祖先にもつ彼女は、青い垣根のように連なる山々の草を踏み分け、この国のひとびとを再び知る。

※以下は各章のモチーフ・主人公

第一章 ある史(一)
第二章 高志の国の女王 ※八千矛神の越の国への求婚
第三章 わが名を呼ばう君 ※ヤマトタケル
第四章 ある史(二)
第五章 明かして通れ ※木梨軽皇子と衣通王
第六章 高光る日の武(たける) ※雄略天皇の時代
第七章 ある史(三)
第八章 漕ぎ去(い)にし舟 ※継体天皇の時代
第九章 真刀(まさひ)を以(もち)て ※推古天皇
第十章 ある史(四)
第十一章 錦の紐をときさけて ※皇極・斉明天皇
第十二章 楽浪(ささなみ) ※天智天皇
第十三章 ある史(五)
第十四章 帝国の詩人 ※柿本人麻呂持統天皇

以上、総分量10~15万字程度

わたしの小説を読んだ事がある方はご存じかも知れませんが、物語の必然として性描写・残酷描写が入ることがあります。

事前により詳しいあらすじを知りたいという方は、ご一報ください。

 

応募方法:ツイッターDMもしくはメールで、希望のオプションと連絡方法をお知らせください。

所与の条件のなかで書き続けること。なんのために。

 きょうツイッターで流れてきた記事を読んで、なんだか自分も書いてみたくなったので、書いてみようと思う。

 わたしが小説を書き始めたのは小学生のころで、中学のころにノート一冊分の長編を書き上げたあとは、高校時代はショートショートというか掌編しか書けず、大学に入ってから長編を書き始めて、書き終わらず、そのまま社会人になった。
 仕事は忙しくて、毎日残業をして、土曜日は夕方まで寝て、小説は書く気もなく、マンガしか読めなくなり、とうとう病気になった。傷病休暇をフルに使ってから復職しても遅刻や欠勤が多く、結局会社都合にするからやめてくれと言われ、首を切られた。
 傷病休暇中は、ずっと小説を書いていた。朝起きて一時間くらい散歩をし、二日で二千字くらいを書く。ネットでは「疑似ニート」と言っていたが、その間で一本長編を書き、電撃大賞に応募した。一次も通らなくて、自分の努力はいったいなんだったのか、と呆然とした。
 学生のころは、というか小学生のころから、ずっと作家になりたくて、そのためにあらゆることをした。大学はそのために必要だと思ったのと、単純に興味があったので史学科に入った。たくさんフィクション・ノンフィクション問わず本を読んだり映画を見たりし、ワナビスレをROMり、旅行に行った。それが、大学のころか、社会人に入ってからか、その欲求が薄れていった。
 自分は、作家にならなくても生きていける。
 お金を得る方法はいろいろある。てっきり自分はコミュ障なんだと思っていたのが、社会人経験である程度、仕事をする分には問題ないスキルが得られたし、小説を書かなくなったら死ぬというわけでもない。
 一方で、病気になってから長編をいくつか完結させた。ウェブ媒体や同人誌即売会で受け手からの評価もたくさんもらった。それが自信にもなったし、自分を知るきっかけにもなった。
 自分が得たいもの、欲望の方向がはっきり見えてきた。
 作品の対価を受け取って、その対価だけで生活をする、ということに対しては、あればいいだろうけど、ないと死んでしまうことではない。
 それよりももっと得たいものがある。それは作品外のものではなく、作品のなかのことだ。
 わたしには崇拝する作家が何人かいる。どの作家も、すさまじく文章がうまく、それでいて作劇にも秀で、人間に対する洞察力が鋭い。わたしもそういう小説を書きたい。かれらは海外の作家で、日本の出版界で名付けられたジャンルにはそぐわないことが多い。娯楽でもないし純文学でもない。ジャンル小説としての歴史小説やSFという評価も当たらない。わたしが自分の審美眼に叶う小説が書けて、それを公募に出したとしても、日本の出版界ではうまく生かせないと思う。こればかりは出会いや運もあるだろうが。そして、生かしてもらうことはいまはとてもどうでもいい。
 あの場所にたどり着くには、途方もない労力がかかるだろう。けれど、やってみたい。所与の条件のなかで。自分の人生が続く限り。

 そのためにはどうしたらいいのか?

 持続可能な生活をする事でしかないと思う。自分の健康を損なわず、自分が快いと思うことをして、ストレスから遠ざかり、それを可能にするための金銭を得て。執筆以外のすべてをなげうつことは愚の骨頂だ。なげうってしまえば、生活がなりたたなくなる。そうすれば小説も書けなくなる。だから、余暇のとれる仕事で最低限の金銭を得て、出勤前の一番クリアな時間に小説を書き、隙間時間に本を読んで、楽しいことをし、遊んで暮らす。それだけを目指していきたい。

 自分にできることは限られている。病気はすっかり治るような種類のものではなく、いまでもたまに身動きできない日があり、突発的なことで精神状態が「落ち」て何日も食欲がなくなったり悪夢を見て飛びおきたりする。それでも、以前に比べればたくさん本を読めるし、一日に書ける文字数も何倍にもなった。
 わたしは一回、いろんなものを失った。二度と取り戻せないものもたくさんある。けれど、いま手にしているものを大事にしたいと思う。もしかしたら、手にしているものは今後増えるかもしれない。しかしそれは、なにかを犠牲にして得るものではない。低空飛行を続けて、いけそうだと思ったら、少しずつ増やすものだ。
 創作まわりのことでの、自分の欲求がどんどんシンプルになっていく。自分の満足する小説を書くこと。それだけだ。けれど、そのためには多様な努力が必要で、それをこなしていくことに、わりと喜びを感じている。書くための準備をして、書くことはとてもこころ楽しいことだ。好きか嫌いかというと、好きでも嫌いでもないのだが、新たにいろんな世界を発見していくことがとても楽しい。だから、必要に迫られて、いろいろなことをしている。

5月新刊『翼ある日輪の帝国』について!

2019/5/6、文学フリマ東京にて新刊『翼ある日輪の帝国』を頒布開始致します!

通販、Kindleも予定しております。そちらの情報は整備でき次第またお知らせしますね。

紙本通販、Kindle予約受付開始しました。↓

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Kindle

https://www.amazon.co.jp/dp/B07QGQT3ZK/ref=sr_1_1?qid=1554720602&refinements=p_27%3A%E9%B9%BF%E7%B4%99%E8%B7%AF&s=digital-text&sr=1-1&text=%E9%B9%BF%E7%B4%99%E8%B7%AF

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翼ある日輪の帝国 書影

表紙イラストはT.soup様改めトマトスープ様。B6PP付180頁、イベント頒布価格1800円です。

 アッシュル・バニ・アプリ、
 偉大なる王、
 嫡出なる王、
 この世の王、
 アッシリアの王、
 四方世界の果てまですべての王、
 王たちの王、
 並ぶ敵対者なき王位継承者、
 「上なる海」から「下なる海」まで支配の軛を敷きし王

表紙イラスト:トマトスープ@Tsoup2
紀元前7世紀、史上初の世界帝国として中近東で最大版図を誇った新アッシリア帝国。時の王の名はアッシュル・バニ・アプリ(アッシュルバニパル)。五万枚もの粘土板を収めた図書館に執着し、エジプトからイランまで征服し、獅子狩りの儀式で民衆の喝采を受ける、英明さと残虐さで畏れられた、帝国最後にして最強の王――治世四十年に及ぶかれの、稀有な生涯と帝国。

楔形文字で粘土板に記された文書は、戦火に燃えても焼き締められて、千年前から生き続け、千年経っても、一万年経っても存在し続ける――いまでなくても、いずれ、だれかが読み解く。だれかが望む。知りたいと。

 

各話、主人公のイラストとともにご紹介。

 

第一話 司書の物語……宦官の書記と偽り、図書館に潜り込んだエラム王国の王女は、王と対峙する。

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第二話 農婦の物語……王の父はしばしば身代わりを立て、農村に降りた。かれのつかのまの妃となった農婦は、少年アッシュル・バニ・アプリに物語を語って聞かせる。

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第三話 神官の物語……預言者である女神官の預言により、王は兄を討つ戦争を始める。女神官の暮らす神殿に、避難民が押し寄せる。

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第四話 書記の物語……エジプト遠征から戻った書記は、王に文書の収集を命じられ、妹の暮らす神殿に向かう。

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第五話 牧童の物語……遊牧民の青年が、十五歳年上の従兄とともに幕屋を離れた一夜、一族を悲劇が襲う。

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第六話 王妃の物語……わたしが死人に呼ばれているのには理由がある。――王妃の回想する、若き日の殺戮。

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第七話 石工の物語……帝国の浮彫を作り続ける石工は、王に獅子狩りの浮彫の作成を命じられ、獅子飼いの女と出会う。

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第八話 兵士の物語……兵士は遠征から戻り、都の雑踏で奴隷の少女を買う。

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第九話 商人の物語……王を最後の客として、娼婦は商人に転身する。彼女の見つめた帝国の滅亡と、新たな帝国の誕生。

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第十話 王の物語……王は絶望しながら死の床に就く。しかし、かれの胸には初めての思いが湧き上がり――