#創作2018_19記事 2018年回顧と展望 回顧編
2018年、もうすぐ終わります! みなさままっことお疲れさまです!! 今年もがんばった。みんなえらいぞ!!(無根拠なねぎらい)
ほとんどこの回顧と展望くらいしか最近記事にしていないのですが、せっかくの企画(創作TALK 2018−19)もありますし、こちらで書いていこうかと思います。
2017年の回顧と
展望
夏までの半期振り返り
はこちらのみっつの記事です。
今回の記事の構成としては
- 2018年展望編の答え合わせ(実績がどうだったか)・
- 2018年の回顧(参加イベント、執筆作品/量についての振り返り)
- 2019年に向けての展望
のみっつに分け、この記事では1と2について書こうと思います(長くなると思うので分割します)。
本編の前に軽く自己紹介を。
ペンネーム:鹿紙路(しかがみ みち)
活動分野:一次創作文章(ほぼ小説)(ジャンルとしてはファンタジーや歴史物、あと百合)、手製本(自作をハードカバーの本にしたり和綴じの本にしたりして売る)
活動媒体:同人誌即売会(文章系もしくは一次創作オンリー、あとは百合イベント)、小説投稿サイト(カクヨムが主)
※以前は投稿サイトに載せてるだけだったのが、イベントに出始めるようになった。そのため基本作品の草稿は全文投稿サイトに載っていて、それを同人誌化する。しかし今年からそれを変えて、まず同人誌にする(投稿サイトに載せるかはその後の判断)という形にしようとしています。
2018年展望編の答え合わせ
基本、わたしの活動に対するPDCA的なものは、「自分で自分をコントロールして自分の要求をなるべくかなえていきたい」という動機のもとでやるんですが、今年初めの「展望編」では以下の感じでした。
方針:
- 手製本中心から執筆中心へ
去年は手製本にかまけて(?)執筆字数がすくなく、書きたいものが思うように書けなかった反省。
→書きたいものに合わせて新刊・イベント参加予定を立てる
【予定】
6月:締め切り『<渡り>の城柵2』(仮題)3~5万字程度
6月17日 文フリ岩手 新刊は<渡り>2。
7月:締め切り アンソロ参加作品(タイトル未定)【1~2万字程度】
7月16日:テキレボ7。新刊は主催する「コイツノ」。
11月:締め切り『翼ある日輪の帝国』(仮題)【10万字程度】
11月25日 文フリ東京。新刊は『翼ある日輪の帝国』。
【実績】
6月:『<渡り>の城柵――Citadel for Peacebuilding――』 35,803字 入稿
6月17日 文フリ岩手で頒布開始。
7月:「歌声」(主催アンソロジー『乞ひぞ募りて』参加作)11,094字 入稿*2
7月16日 テキレボ7で頒布開始
11月の『翼ある日輪の帝国』発行は見送り。スケジュールを見直し、2019年5月の文フリ東京での発刊を目指す。
【総括】
年初に設定した三つの締め切りのうち、二つは達成。三つ目は、もともと無理のあるスケジュールだったので、上半期のうちにスケジュールを見直しました。
ちなみに、執筆総文字数は
6月新刊分:35,803字
7月新刊分:11,094字
執筆中『翼ある日輪の帝国』:54,971字
その他(カクヨムに上げたショートショート:832字、自作の二次創作(???):8,586字):9,418字
合計:111,286字(ただし、あと4000字くらいは年内に増やしたい)
年初の目標では総字数14~17万字程度だったので、達成はできていないですが、新刊を一個見送ったので仕方がない面もあるなあ、と思います。
ただし前年比22,000字の増なので、そこは自分のえらさを称えておきたい。
- インプットがすくない・不可視、から多い・可視へ
体調・時間的余裕から読書量が限られてしまっており、それを改善したい。
→スマホのISBNスキャンを利用して、スプレッドシートに読んだ頁数を記録
これは早々に「あ、この運用めんどくさい」と気づいたので、3月以降はやめています。かわりに、ノートに手書きで読んだ本の感想を書いてツイッターに上げています。
2018年は22冊分の感想を上げました。その他資料もかなり読んでいる。が数字にまとまらない。来年どうするか、展望編で方針を決定します……。
2018年の回顧
上半期については7月にブログでまとめましたので(↑にリンクがある)、8月以降についてざっと月ごとのまとめを。
8月……創作とは関係ないんですが、ちょっと自覚症状があったので病院行って検査したら「入院して手術しろ」と言われまして。な、なんだってー(棒)そのため、上半期で「草津行くんです~~うふふ~~」ってなってたんですが旅程を縮小し、9月の文フリ大阪もキャンセルしました。8月末~9月初旬の入院日程に合わせて、わりと創作以外のところであわあわしていました。ということでこの月は次作に向けて資料読みだけして終わりました。
9月……前半は入院~自宅療養。けっこう本を読みました。しかし病院って刺激が少ない……。猛暑と雨で病院の庭的な外にも出られず、入院中はおとなしく資料や同人誌を読んでいました。後半から、次作に向けて某所での講座を受け始めました。これ、たいへん面白く、受講してよかったな~と思います。日本史西洋史ならある程度土地勘があるんで、資料本読んでなんとなくつかめるんですが、次作は紀元前のオリエント世界ということで、日本語の資料もすくないし、雰囲気がわからないんですよね。しかし、講座で講師の方がさまざま言及してくださるおかげでつかめてきました。単純に未邦訳の一次史料をレジュメでもらえるのも大変うれしい。
あと、翌月のあまぶんに向け、製本をしました。
10月……7日にあまぶんがあり、参加するために前日昼行バスで関西入りしました。6日は京都で着物の端切れを買ったり、東山魁夷展を見たり。あまぶんの当日夜は、おすしの打ち上げも大変参加したかったのですがパスし、高速バスで城崎温泉に行きました。温泉に8日も含めひたすら浸かり、展望台までロープウェイで上って日本海を見たり、温泉寺が山の中腹にあってそこをふらっと訪ねたら天平期の仏像が御開陳されていてびびりつつありがたく拝見したり。おいしい海鮮丼を食べて大阪に戻り、中崎町の銭湯に入ってから夜行バスで帰りました。翌日はしかし熱を出した。
行きのバスでポメラを開き、次作を書き始めました。それまでは結構、集中できる環境じゃないとわたしは書けないのかな~と思っていたのですが、揺れる車内! 容赦ない車酔い! という環境でも、酔い止めドロップ舐めつつ書けました。それをあまぶんの会場で押し読ませをし(らしさんと宇野寧湖さんありがとうだよ!)、自分に発破を掛けました。
進捗ノート というサイトに登録して、進捗を管理するようにし、そこで字数を入力しました。18000字書けた! これは2017年では1万字前半が限界だったので、進歩を感じました。
11月……25日の文フリ東京に向けて、新刊(染織百合FT『しろたえの島、いつくしの嶺』新装合冊版)の解説文作成・入稿と製本、次作のパイロット版の編集(書けてはいた)、あとは次作の執筆継続をしました。手術後服用している薬の副作用なのか、体調不良があったりもしつつ、まあ無事に久しぶりの文フリ東京直接参加。コイツノを文フリで買うのを待っていて下さった方もいて、アフターというか翌日の吉祥寺お散歩会も楽しかったです。
12月……7日・8日と、熱海でおげんこう会をやりました(主催)。交通手段・宿は各自手配・出入り自由で、現地のコワーキングスペースでひたすらおげんこうをやり、ときおり湯に浸かり、おいしいものを食べる……という会でしたが、みなさんはかどったようでよかったよかった。熱海、手頃な宿がありおいしいものやきれいな海、観光名所(わたしは起雲閣に行きました)、カフェなどもある、おげんこうやるにはわりあい最高な場所なのですが、大浴場なしのゲストハウスに泊まった身には、土地の起伏が激しくて公衆温泉を回るのが大変だったのがデメリットかな……。しかも日帰り入浴施設はけっこう値段設定が高めです。あと駅に戻るのはバスを使いましょう。わたしは歩いて汗だくになった……。原稿、わたしは一日二千字が限界なのが長く続いていたのですが、お原稿会では一日四千字は進み、戻ってきたその日になぜか8000字くらい一日に書けた(これは自作の二次創作なのでプロットも設定もとくにしなかったけど)。えっわたしの脳どうした……温泉に浸かったらびゅんびゅんに書けたぞ……。やはり温泉は最高だな……(二月にも別の場所に行く予定があり楽しみです)。
講座の受講は継続しつつ、着々と執筆を進めました。
数字まとめ(画像)
月ごとの頒布数と執筆字数・製本冊数のまとめです。去年より頒布冊数は減っていますが、しろたえという6分冊の作品があったので、冊数はぶれますね……。あとわたしが現地に行っていない委託の頒布数も抜かしています。おおざっぱに言うと、製本を去年の半分くらいに減らして、執筆字数が2割ほど増えた、という感じです。こう考えると小説書くのって燃費(?)がすごく悪いですね……
ということで、回顧編はおしまいです。展望編につづく。
遅すぎる上半期振り返り
おはこんばんちは。今週は先週と違って過ごしやすいですね……先週は夜中だろうが暑くて、冷房付けっぱなしでしたが、今週はほぼ自室では付けていないです。これを日本国関東地方のスタンダードとしてほしい。地球頼む。まあ地球にとっては誤差の範囲なんだろうけど……。
先週のうちに脳が高原……温泉……しか考えられなくなったため、草津温泉行きを手配しました。いまから楽しみです。我に敵無し!! 勝利は我にあり!! みたいな全能感が得られるので、高原の温泉地への旅行の手配、まじオススメです(真顔)。
特にこのブログ、運営方針も決めずに書きたいときに書いているのですが、「Twitterはやっていない。おぬしのつぶやきかブログをROMっておる」という方もいらっしゃるとのことで、今年の上半期なにやってたかと今後の予定くらいはまとめたいかな……と思いまして書き始めました。
なんかえらそうなことを一月にぞろぞろっと書き連ねた記事が残っているんですけど、
- 読書記録
これは三月以降挫折してますね!!!! アハハハハ。読むたびに記録を付けるというのが煩雑すぎてやめたというか、記録しようと思わなくなったというか……。「<渡り>の城柵――Citadel for Peacebuilding――」のために追い詰められたのもあるんですが、正直三月四月はそこに割けるリソースがなかったんですよね……。
しかし春あたりに気づいたんですが、わたし本文を書けない状況だと体調を崩しがちですね……。四月に本文を書き始めたら体調不良がほぼほぼなくなりました(イベントとその準備の疲労蓄積時除く)。ということなんで、今資料読みとプロットをする期間なんですが、なるべく資料にあたらなくても書ける気楽な感じのやつを書いていこうかなと思います。自分の体調のために。
- 書きたい作品・新刊日程
としてあげていたものについて、簡単にコメントを。
【予定】6月:『<渡り>の城柵2』(仮題)3~5万字程度
【実績】6月:『<渡り>の城柵――Citadel for Peacebuilding――』 35,803文字
無事文フリ岩手新刊として刊行できました。自分えらいぞ!!!!
資料読み・プロット期間:1月~3月
本文執筆期間:4月初め~5月末
装丁・入稿:6月初旬
というスケジュールでした。表紙は無印のほうの加工とテクスチャを変えるのが主だったので、そんなに時間はかからなかったんですけど……組版が……懺悔するんですけど、紙の表裏で行がずれています……。一太郎を2018にして初めて入稿したんですけど、「行が揃うようになるよ!」というバージョンアップだったにもかかわらず、揃わなかった……えっえっ……。これからは試し印刷するようにします……(家庭用プリンタだとなんかズレるんですけどね)
【予定】7月:アンソロ参加作品(タイトル未定)1~2万字程度
【実績】7月:「歌声」(主催アンソロジー『乞ひぞ募りて』参加作)11,000字
無事テキレボ7の新刊として刊行できました!!! 自分!!!! とてもえらい!!! すごい!!!!
資料読み・プロット期間:1月~6月
本文執筆期間:6月初め~6月中旬
原稿集め・共同推敲・装丁・入稿:6月中旬~7月初旬
というスケジュールでした。アンソロジー(しかも漫画込み)を主催するというのは(ついでにオフセット印刷を利用するのも)初めてだったんですが、参加者の方は皆様ほぼ締め切り通りで……主催は文フリ岩手後の秋田旅行中も書いてたけど……。共同推敲も、お願いしていた装丁もすんなり進み、えがったえがった。みなさまのおかげです。みんなえらいぞ!!!!
このアンソロジーについては、告知サイトも作っております。試し読みやイベント頒布や通販の予定も記載されていますので、ぜひご覧ください。
- イベント参加と、その疲労
二月……コミティア123
コミティアは、文章系でないひとたちとつながる機会なので、年一は出たいなあという思いを新たにしました。単純に「創作好き!!」「なんかようわからんけど作っちゃいました!!」みたいな勢いのあるひとが多いので、刺激になるんですよね。あとは、しろたえの続刊を買いに来てくださった方もいて嬉しかったです。逆に、年一でいい、というのも感じますね……。年複数回出て、満足できるような結果につながるかというと、個人的には難しい感じがします。ティアで受けそうな新刊・初売りができたときだけでいいかな、と。
本文書かずに資料読みと製本だけしてたんで、ちょいちょい体調を崩してますね……(ぢっとスケジュール帳を見る)。
四月……取材旅行という名目の飛鳥旅行
花見とゴールデンウィークのあいまの時期に、ぴょいっと往復高速バスで明日香村に行きました。行きは昼行便、帰りは夜行で。行き夜行にしちゃうとわたしたぶん眠れないんですよね……あんまり疲れてないし緊張もあるので。帰りの夜行はぐっすり眠れました。夜行の前に、奈良の銭湯で湯船に浸かったのも良かったんだと思います~。今度の大阪行きもこのパターン(行き:昼行、帰り:夜行、乗車前銭湯)で行こう……。
というのも、おばおねアンソロ「乞ひぞ募りて」の参加作が飛鳥・藤原時代が舞台(初の歴史小説!)で、額田王が主人公なんですよね。明日香村はその名も「万葉文化館」ていう施設もあり、万葉集にまつわるいイメージしやすいジオラマとかもあってよかったです。しかし電動レンタサイクルで一日爆走したら、宿に戻ってシャワー浴びて虚無になりましたね……その後地元の方とごはんに行ったんですが、朦朧としていて失礼しました……。岡寺(行ったときは石楠花と牡丹が満開でした)行くのに坂道上ったのもキツかった……。
五月……文フリ東京委託参加
去年秋と同じパターンですが、並木陽さんのスペースの売り子兼委託という立場で流通センターに行きました。文フリもね~、文フリしか行かない・出ない方がいるので、年一では出たいですね。無印のほうの「<渡り>の城柵」と「しろたえの島、いつくしの嶺」の二種類だけ持って行きました。いや~しかし委託楽だわ……。
六月……デスロード開始
6/10は2OLという大人百合オンリーイベント、その翌週の6/17は文フリ岩手に直接参加しました。それに向けて、特に前回大盛り上がりだった2OLに向けて、かなり製本がんばったんですけど、2OLがなかなか厳しい結果になりまして。決め打ちの一般の方ばかりだったのかな? 前回実績にあぐらをかいてあまり宣伝できなかったというのも効いたのかもしれませんが。
そのへろへろのなか、翌週は新幹線(えきねっとトクだ値っていう割引があるんで、まあまあ安く行けました)で盛岡へ行き、新刊『<渡り>の城柵――Citadel for Peacebuilding――』を頒布しました。文フリ岩手で無印「渡り」を売るというのは、かなり前から宿願だったもので、今回それが果たせてよかったです。地元の方とドローカルな地名をまじえ城柵について話せたのもよき思い出です。みんな……矢巾とか志波城とか知ってる……すごい……地元すごい……。
文フリの当日、新幹線が運休になるというアクシデント(鈍行で宿に遅れて着きました)もありつつ、前日は矢巾の徳丹城跡、翌日は払田柵、翌々日は秋田城と、古代城柵の遺跡をめぐりました。秋田市は、個人的にはやたらうまいスープバー(モーニングもある)があったり、おしゃれなカフェが図書館の裏にあったり、素敵な街でした。あっ盛岡も好きやで! 光原社行ってコーヒー飲んで、夜やたらおいしいホヤ食べたりとか日本酒飲んだくらいしかできませんでしたが……。しかし北東北はドミトリータイプのゲストハウスがないのが、貧乏人にはきつかったですね。その代わり払田柵そばの温泉宿舎と、秋田市の温泉付きビジホに泊まったけど……。
しかし秋田から帰ってきたその週末は寝込んだ。
七月……テキレボ7
上半期だけにするのもめんどくさいので、今月の話もすると、16日はテキレボ7でした。六月の製本デスロード~コイツノ編集・入稿~コイツノ製本でへろへろは継続しつつ、なんとか予定通りに進みました。既刊は落ちた。今回は酷暑のさなかということで、寝不足だと死ぬ!!! という心の叫びに耳を傾け、その週もその前の週も常識的な時間に寝て、既刊より新刊の製本を優先させ、無事浅草に辿り着きました。アンソロ『乞ひぞ募りて』無事発刊。アフターで、おいしい日本酒と肴が無限に出てくる夢のような酒場で飲み、夜カフェしてる隅田川のそばのお店でケーキ食べた。おいしかった……。
体調不良にはなりませんでした。やはり日ごろの行い(=睡眠時間と休息)の問題もあるのでは???
- 今後の予定
2018/9/9 文学フリマ大阪(参加確定済)
2018/10/7 尼崎文学だらけ(参加確定済)
2018/11/25 文学フリマ東京(申込済。抽選かも)
2019/1/14 Girls Love Festival(申込まだしていません)
は予定しています。GLFesで……おれは……コイツノを売る!!!
1月に「11月の文フリで出したい」とか行っていたアッシリア物は、それは無理だと思うので、来年五月の文フリをめどに、しかしその締め切りは可変のものとして、納得できるように書いていきたいと思います。まだ資料読み段階です。
資料代にしたいので、本買ってくれ(率直)。
ではまた。
2018年2月(~3月9日)読書記録
17冊1,126頁くらい読めたようです。一冊200頁と考えると5冊分くらい?
2018年1月読書記録
6冊501頁読めました。
2018年 展望編
年が明けてもう16日も経ってしまいましたが、今年の展望を書きたいと思います。ちなみに2017年の回顧編はこちら。
ざっくりした方針
- 手製本中心から執筆中心へ
2017年の実績では、執筆字数:89,000字くらい、手製本冊数:240冊くらい、だったわけですが、字数が少ないな、と。特に2017年は、完結させた長編がしろたえ一作品のみで、これ自体9万字強の長編で、大長編でもない。かつ、いろいろ書きたい作品があるにも拘わらず、実行できているものがすくない。時間や体力や能力的に、じゃあどうしたらいいかと言うと、「製本あんまりがんばらずに執筆中心の生活にすればいいんじゃね?」という考えがあります。
- インプットがすくない・不可視、から多い・可視へ
もともと読書量がすくない生活しかできていなかったので(体調面や体質の変化もあるのですが)、読みたいものに比べて、読めたものがすくないという印象。読書メーターの実績は14冊(漫画含む)……増えていく積ん読。枯渇する脳みそ……。このままではいかんというのと、自分は資料本は特にですが、拾い読みをすることが多いので、冊数ではなく頁数でカウントしていきたいなと思います。
じゃあどうするか・具体策
- 書きたいものに合わせて新刊・イベント参加予定を立てる
これは今年書きたいなあ、と思っている作品に合わせて、新刊日程と参加イベントを決めていく
ISBNのバーコードのスキャンができるアプリをインストールしたので、Googleドライブ上のスプレッドシートに読んだ本の書誌情報(ISBNから国立国会図書館のサイトで検索)と、日付・読んだ頁数を記録して、可視化していこうと思います。やり方がこれでいいのかまだよくわからないのですが、とりあえずこれで一ヶ月試用してみようかなと。2月に入ったら、実績を考慮して目標とか実現工程とかを設定してみたい。
とにかく読みたいのに読めていない本(トレヴァーとかドーアとか……)が多すぎるので、それをすくなくしていきたいと思います……。もちろん小説の資料も含めて。
2018年の予定
- 書きたい作品・新刊日程
6月:『<渡り>の城柵2』(仮題)【3~5万字程度】……1巻と同一世界観・70年後くらいが舞台。1の登場人物はほぼ死んでいる時代なので、自然キャラクターは共通しない。2017年12月に書いた「望春に駆けよ」の10年後くらいの時代で、こちらとはキャラクターも共通する予定。モデルは平安時代の秋田城で起きた蝦夷の反乱・元慶の乱。
7月:アンソロ参加作品(タイトル未定)【1~2万字程度】……主催するおばおねアンソロ「コイツノ」に載せる作品。ツイッターをご覧の方はうすうすお気づきかと思いますが、額田王と斉明天皇、持統天皇の話になる気がします。「ふたりの男帝に愛され、ふたりの女帝を愛した宮廷歌人」みたいな。鹿紙初の歴史小説の予定。
11月:『翼ある日輪の帝国』(仮題)【10万字程度】……新アッシリア帝国を舞台にした、こちらも歴史小説。帝国/暴力/支配がテーマ。
新刊はいずれも手製本ではなく、印刷所で製本してもらう予定(「コイツノ」の特装版除く)。
字数としては年間で14~17万字程度。
- 参加したいイベント
2月11日:コミティア123(な17b)/参加確定済みです。新刊なし。
6月17日:文フリ岩手/申込済み。新刊は<渡り>2。
7月16日:テキレボ7。新刊は主催する「コイツノ」。
11月25日:文フリ東京。新刊は『翼ある日輪の帝国』。
- 開催するのであれば確実に参加したいイベント
秋?にあるっぽいZine展in Beppu、時期からなにからよくわからないあまぶん。
- 未確定ですが、今後申込む可能性が高いイベント
4月のゆめつむ、5月のGLFes、夏のコミティア
- 委託先があれば本を置かせてもらいたいイベント
5月のコミティア・文フリ東京
ちょっといままでとは違うサークルとなります
手製本の鹿紙路、という看板は下ろさないでいこうと思いますが(既刊がありますし)、今年はたくさんインプットをして、たくさん書いていこうと思います。ご協力・ご理解をお願いしたりすることもあるかもしれません。そのときは、どうぞよろしく。
2017年まとめ 回顧編
あけましておめでとうございます! いつも率直、手製本と歴史ファンタジーと百合の鹿紙路でございます(挨拶)。いまとても書籍代のまにーが欲しい。四桁単位で。おれに歴史学か考古学の専門書を買わせろ。
一次創作文芸サークル界隈のみなさまが、『史学雑誌』ばりに「回顧と展望」記事をUPされているので(史学クラスタにしかわからないネタ)、わたしもやってみようかな~と思っていたのですが旧年中は文フリ岩手アンソロに忙殺されており、今日までずれこみました。しかしおれは生き残った。生きてアンソロ原稿を送信した。おれは偉い。称えるように。
前振りはここまでにして、まず月ごとに2017年を回顧してみようかと思います。率直に生きておりますので頒布冊数とか執筆字数とかも出てきますので、そんなものを目にすると目がケガれる等の方はブラウザバックの上陰陽師に相談し方違いだ!!
※冊数カウントは、セット販売でも1冊と数えているので、しろたえは2冊セットになっていることが多いのでカウントがふんわりしています。
1月
参加イベント:文フリ京都
状況:文フリ京都(深夜バスでIN、ぷらっとこだまでOUTのゼロ泊)の前後で転職し、京都の翌日に新職初出勤という死んで当たり前な日程。関西初遠征のわりには(『せいほんにっき!』のおかげか)よく出た。
頒布冊数:27冊
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 二』
執筆字数:10,800字(すべて『しろたえ』)
手製本生産冊数:28冊くらい
2月
参加イベント:なし(静岡文学マルシェで闇行商人となり会場付近で闇取引を行う。道義的におかしいので、二度としません……)
状況:転職と体調不良で生産性が落ちた
頒布冊数:3冊くらい(闇取引のため記録が残っていない+通販)
新刊:なし
執筆字数:驚きの3700字(『しろたえ』と『変人姫君と熱血騎士』)
手製本生産冊数:30冊くらい
3月
参加イベント:なし
状況:テキレボに向け準備。まだ体調不良
頒布冊数:なし
新刊:なし
執筆字数:18,530字(『しろたえ』と『変人姫君と熱血騎士』)
手製本生産冊数:40冊くらい
4月
参加イベント:テキレボ5
状況:初日にテキレボ。無事死亡。まだまだ体調不良
頒布冊数:51冊(テキレボ+通販)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 三』『変人姫君と熱血騎士』『桜を伐る(300字ポスカ)』
執筆字数:驚きの840字
手製本生産冊数:多分10~20冊程度
5月
参加イベント:コミティア(委託)、文フリ東京
状況:文フリ東京の準備は鹿紙史上最アカン・オヴ・アカン。月内の鳴き声「死にたみ~」。当然体調不良。下旬に処方が変わり、若干上向く
頒布冊数:34冊(ティア+文フリ+通販)
新刊:なし
執筆字数:驚きの2000字(『しろたえ』)
手製本生産冊数:多分10~15冊程度
6月
参加イベント:ガールズラブフェスティバル
状況:マッチングサイトで『しろたえ』のイメージイラストを描いてもらってポスターにし、百合オンリーイベントデビュー。体調は持ち直した。
頒布冊数:9冊(ガールズラブフェスティバルのみ)
新刊:なし
執筆字数:驚k(略)1940字(『しろたえ』+ツイノベ)
手製本生産冊数:たぶん20冊弱
7月
参加イベント:みちのくコミティア
状況:情熱のみ先行し東北巡業開始。みちティアの前日は温泉に泊まったが宿で製本していた。
頒布冊数:13冊(みちのくコミティアのみ)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 四』
執筆字数:10,700字
手製本生産冊数:たぶん10冊弱
8月
参加イベント:仙台コミケ
状況:悪い予感がしつつも近くの史跡(多賀城)と遠くの史跡(岩手の胆沢城と志波城)の城攻めついでに出ようと思いスタジオユー初挑戦。惨敗。
頒布冊数:2冊(仙台コミケのみ)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 五』
執筆字数:14,400字(『しろたえ』+「真緑の王国」(テキレボアンソロ))
手製本生産冊数:たぶん5冊以下
9月
参加イベント:2OL
状況:初開催のイベントに参加。主催に「小説は20~50部は出る見込みです」とメールいただくが「うっそだ~」と思い20部程度搬入。結果ほぼ完売。忘れられないイベントとなりました。参加40サークルに一般400人ってすごすぎでしょ……。
このころからスケジュールの立て方についての本を読み始める。
頒布冊数:17冊(2OL+通販)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 六』(完結)
執筆字数:15,682字(『しろたえ』+「よそおうきみ」(2OLペーパー))
手製本生産冊数:20冊くらい
10月
参加イベント:文フリ福岡(委託)、テキレボ6
状況:製本のみに集中。10月末~11月初旬の三連続イベントに備える。
頒布冊数:30冊(文フリ福岡+テキレボ+通販)
新刊:なし(「よそおうきみ」+「春来たりて君を待つ」の再録無配は配った)
執筆字数:0字
手製本生産冊数:70冊くらい
11月
参加イベント:Zine展in Beppu(委託)、福岡Ade、文フリ東京(サークル委託)
状況:九州遠征。別府温泉に浸かる。文フリ岩手アンソロの資料集めだけはちょっとやる。
頒布冊数:41冊(別府+Ade+通販+文フリ東京)
新刊:なし
執筆字数:0字
手製本生産冊数:4冊くらい
12月
参加イベント:なし
状況:文フリ岩手アンソロ執筆。以上。というほかない2017年の締めくくりであった(完)
頒布冊数:8冊(通販)
新刊:なし
執筆字数:11,000字(「<渡り>の城柵――望春に駆けよ――」(文フリ岩手アンソロ))
手製本生産冊数:0冊
2017年累積
頒布冊数:234冊くらい
新刊:有料頒布…6作品(うち5作品は同一長編の分冊)、無料配布…2作品、アンソロ参加…2作品
執筆字数:89,000字くらい
手製本生産冊数:240冊くらい
ベスト3
イベントでの頒布数:1位テキレボ5(47冊) 2位文フリ京都(27冊) 3位テキレボ6(25冊)
月ごとの頒布数:1位4月(51冊。テキレボ5と通販) 2位11月(41冊。別府+Ade+通販+文フリ東京) 3位5月(34冊。ティア+文フリ+通販)
執筆字数:1位3月(18,530字) 2位9月(15,682字) 3位8月(14,400字)
ワースト3
イベントでの頒布数:1位仙台コミケ(2冊) 2位ガールズラブフェスティバル(9冊) 3位福岡Ade(10冊)
所感。
【製本】『<渡り>の城柵』と『変人姫君と熱血騎士』の二作品のみ印刷所で印刷製本してもらっているのですが、それを考慮しても製本した分だけだいたい売れているという事実。
【執筆】売れるイベント(テキレボ)前であれば字数は多く書けるという事実。
【イベント選び】今回ワーストに入ったところでも、二度と出ないというのは(仙台コミケ以外は)ないです。九州遠征は今年は遠慮しようと思いますが、GLFesは年複数回やるうち、1回は出たいなあと思っています。どのイベントも初回は伸びない。何回か出ることで知名度が上がって動きやすくなる、はず。
【委託】特にサークル委託の場合、とてもメリットが多い。正直に言うと、参加費はかからない上、作品を絞って頒布させていただくため、準備の負担がすくなく、しかもちゃんと狙えばそこそこ売れる。
【売れ筋作品】圧倒的に『せいほんにっき!』。累計60は超えたはず。しかし作者的に製本するのに飽きてきたため、再版は未定です。ということで、次の売れ筋を探る必要があるのですが、それにこだわらず小説で勝負したい。製本エッセイ、薄い上によく売れてぼろい(率直)のですが、自分の表現したいものがそこにあるかというと違う(手製本は目的ではなく手段というスタンスです)。
ということで2018年の展望を……と思ったのですがてっぺん超えてしまったので、また次回にしようと思います。
11月3日~5日 #zine展inBeppu お品書きもどき
こちらではおひさしぶりです。鹿紙路@製本工房でございます。わたしは全自動製本機ですうそです。このユニットはプロット担当鹿が暴走し製本担当紙が布をスリスリしてニヤニヤし階段写真担当路が階段写真を撮っているのですが……いま気づいたんだけど宣伝担当がいないな???? しょうがない、いまやるか……ということで三人で一丸となって宣伝文章を一文字ずつ交替で打っておりますうそです。
さて
ですが、全サークル委託参加のこのイベント、募集開始一日で満了となった申込戦争をなんとか勝ち抜け、わたしも参加いたします。
※なんか当日の前半二日くらいは現地にもいる予定。たぶん大半を温泉に浸かって養生して過ごすはず。
今回主催さまのサイトに寄せた拙サークル「イチオシのZINE」はこちら。
ずずいっとスクロールして頂いて、上から七個目ですね。
どーん!!!
これやで~。「しろたえの島、いつくしの嶺 一~六 帙付き」!! 小説 文庫サイズ 布張和綴じ 全六巻(約9万字) 二方帙(ブックケース)付き 4600円。
よんせんろっぴゃくえん!!!!!(どどーん)
こんな感じの見た目です。ぜひ現地でおさわりしてください。
現地に行けない方は
こちらをご利用ください!! 代行手数料600円、送料無料!! なんて太っ腹なサービスだ……。
ほかに四作品の展示販売がされる予定です。
『レッド・シーダー』短編恋愛小説 文庫判 30ページ 300円 手製本
北米を旅している女性写真家・賀東名緒は、ある村で秋を過ごす。
彼女に焦がれるのは、先住民系の小学校教師、あるいは、
山並みを渡り歩く白人のレンジャー。
うつくしい自然のなかでの一瞬の邂逅を描く。
草稿の全文公開↓
ツイッター上の感想まとめ↓
『掌編集』文庫判 12ページ 400円
掌編小説3編、詩1編を収録。
「塔」
その王国では最近、新王が即位した。 王は王弟であった頃から野心にあふれ、先王が死んだのも、彼の謀略によるものともっ ぱらの噂だった。 新王には幼なじみがおり、新しい宮殿の建築を任されていた。彼は優秀な建築家だった。
「ラグ、机、ランプ」
祖父は大層な家具好きだったが、大戦中の倹約令で持っていた家具のほとんどを手放したという。
「角持つ民」
私の一族は、氷河の下を通ってこの土地にやってきたのです。 暖流の上から吹きつける風が、雪嶺にぶちあたって厚い雲となり、大量の雨と霧を降らし、苔と地衣類が覆う、濃い緑の豊かな森が広がる土地でした。魚や獣や鳥、漿果や球根をとって暮らしていました。 あるとき南の平原から、一人の若者がやってきました。自分の一族が戦に負けて、命からがら逃げてきたというのです。気がつくと自分一人だけが生き残っていたということでした。
「家について」
光をしまい終わってしばらく経つ
二階の六畳には まだ においが残っている
ひれ伏すと
いぐさの一本一本に沁みわたった
あなたの体温を頬に感じる
鼻をおしあて 横隔膜をふくらませる
はらの中が黄色くなる
※簡易布張りソフトカバー、タイトルは表表紙に帯を巻くことで表現しています。
※納品予定は写真の三柄です。
『変人姫君と熱血騎士』A6変形(105×105mm) 300円
野涯国の王女ペトラは、本の虫。その日も聖堂付属図書館で本を読みふけっていた。彼女が図書館から出て出会ったのは直情径行の騎士。じつはふたりは旧知の仲で――
『野の涯ての王国』(「女王の結婚」「魔女と幻術王」)2作と世界観と一部登場人物を共通させたスピンオフです。2作を読んでいなくても大丈夫な、基本ほのぼのコメディ。
105mm×105mmの、手書き風イラストの入ったかわいい正方形の本。
草稿の全文公開↓
ねじ著『夜とカーテン 生き延びた二人のこと』文庫判 55ページ 500円
(装丁・印刷・製本:鹿紙路)
岸辺にたちずさむ、男と女。二人が見つめ続けるのは、対岸の「彼」――静謐な文章から、ゆっくりとドラマが立ちのぼる二編。
【あらすじ】
「夜とカーテン」
パン屋で売り子をする女。開いたばかりの薔薇のような男。そして、初老のひどく静かな彼。
「生き延びた二人のこと」
三人は十代で出逢い、彼と女は作家になった。二人と共に生きた男。そして、彼は死んだ――
※簡易布張りソフトカバー、タイトルは表表紙に縦に帯を巻くことで表現しています。
※3種類表紙があります(4種類あったのですが現在は3種類)が、内容は同じです。お買い物代行ご利用の場合は表紙を選択できません。
ツイッター上の感想まとめ↓
以上五作品でお待ちしております!! よろしくお願いします~!!
そして製本に戻るのであった……【続】