鹿紙堂奇想譚

そらをふむ きみのあしおとを きいている

2017年まとめ 回顧編

あけましておめでとうございます! いつも率直、手製本と歴史ファンタジーと百合の鹿紙路でございます(挨拶)。いまとても書籍代のまにーが欲しい。四桁単位で。おれに歴史学か考古学の専門書を買わせろ。

一次創作文芸サークル界隈のみなさまが、『史学雑誌』ばりに「回顧と展望」記事をUPされているので(史学クラスタにしかわからないネタ)、わたしもやってみようかな~と思っていたのですが旧年中は文フリ岩手アンソロに忙殺されており、今日までずれこみました。しかしおれは生き残った。生きてアンソロ原稿を送信した。おれは偉い。称えるように。

前振りはここまでにして、まず月ごとに2017年を回顧してみようかと思います。率直に生きておりますので頒布冊数とか執筆字数とかも出てきますので、そんなものを目にすると目がケガれる等の方はブラウザバックの上陰陽師に相談し方違いだ!!

※冊数カウントは、セット販売でも1冊と数えているので、しろたえは2冊セットになっていることが多いのでカウントがふんわりしています。

1月
参加イベント:文フリ京都
状況:文フリ京都(深夜バスでIN、ぷらっとこだまでOUTのゼロ泊)の前後で転職し、京都の翌日に新職初出勤という死んで当たり前な日程。関西初遠征のわりには(『せいほんにっき!』のおかげか)よく出た。
頒布冊数:27冊
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 二』
執筆字数:10,800字(すべて『しろたえ』)
手製本生産冊数:28冊くらい

2月
参加イベント:なし(静岡文学マルシェで闇行商人となり会場付近で闇取引を行う。道義的におかしいので、二度としません……)
状況:転職と体調不良で生産性が落ちた
頒布冊数:3冊くらい(闇取引のため記録が残っていない+通販)
新刊:なし
執筆字数:驚きの3700字(『しろたえ』と『変人姫君と熱血騎士』)
手製本生産冊数:30冊くらい

3月
参加イベント:なし
状況:テキレボに向け準備。まだ体調不良
頒布冊数:なし
新刊:なし
執筆字数:18,530字(『しろたえ』と『変人姫君と熱血騎士』)
手製本生産冊数:40冊くらい

4月
参加イベント:テキレボ5
状況:初日にテキレボ。無事死亡。まだまだ体調不良
頒布冊数:51冊(テキレボ+通販)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 三』『変人姫君と熱血騎士』『桜を伐る(300字ポスカ)』
執筆字数:驚きの840字
手製本生産冊数:多分10~20冊程度

5月
参加イベント:コミティア(委託)、文フリ東京
状況:文フリ東京の準備は鹿紙史上最アカン・オヴ・アカン。月内の鳴き声「死にたみ~」。当然体調不良。下旬に処方が変わり、若干上向く
頒布冊数:34冊(ティア+文フリ+通販)
新刊:なし
執筆字数:驚きの2000字(『しろたえ』)
手製本生産冊数:多分10~15冊程度

6月
参加イベント:ガールズラブフェスティバル
状況:マッチングサイトで『しろたえ』のイメージイラストを描いてもらってポスターにし、百合オンリーイベントデビュー。体調は持ち直した。
頒布冊数:9冊(ガールズラブフェスティバルのみ)
新刊:なし
執筆字数:驚k(略)1940字(『しろたえ』+ツイノベ)
手製本生産冊数:たぶん20冊弱

7月
参加イベント:みちのくコミティア
状況:情熱のみ先行し東北巡業開始。みちティアの前日は温泉に泊まったが宿で製本していた。
頒布冊数:13冊(みちのくコミティアのみ)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 四』
執筆字数:10,700字
手製本生産冊数:たぶん10冊弱

8月
参加イベント:仙台コミケ
状況:悪い予感がしつつも近くの史跡(多賀城)と遠くの史跡(岩手の胆沢城と志波城)の城攻めついでに出ようと思いスタジオユー初挑戦。惨敗。
頒布冊数:2冊(仙台コミケのみ)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 五』
執筆字数:14,400字(『しろたえ』+「真緑の王国」(テキレボアンソロ))
手製本生産冊数:たぶん5冊以下

9月
参加イベント:2OL
状況:初開催のイベントに参加。主催に「小説は20~50部は出る見込みです」とメールいただくが「うっそだ~」と思い20部程度搬入。結果ほぼ完売。忘れられないイベントとなりました。参加40サークルに一般400人ってすごすぎでしょ……。
このころからスケジュールの立て方についての本を読み始める。
頒布冊数:17冊(2OL+通販)
新刊:『しろたえの島、いつくしの嶺 六』(完結)
執筆字数:15,682字(『しろたえ』+「よそおうきみ」(2OLペーパー))
手製本生産冊数:20冊くらい

10月
参加イベント:文フリ福岡(委託)、テキレボ6
状況:製本のみに集中。10月末~11月初旬の三連続イベントに備える。
頒布冊数:30冊(文フリ福岡+テキレボ+通販)
新刊:なし(「よそおうきみ」+「春来たりて君を待つ」の再録無配は配った)
執筆字数:0字
手製本生産冊数:70冊くらい

11月
参加イベント:Zine展in Beppu(委託)、福岡Ade、文フリ東京(サークル委託)
状況:九州遠征。別府温泉に浸かる。文フリ岩手アンソロの資料集めだけはちょっとやる。
頒布冊数:41冊(別府+Ade+通販+文フリ東京)
新刊:なし
執筆字数:0字
手製本生産冊数:4冊くらい

12月
参加イベント:なし
状況:文フリ岩手アンソロ執筆。以上。というほかない2017年の締めくくりであった(完)
頒布冊数:8冊(通販)
新刊:なし
執筆字数:11,000字(「<渡り>の城柵――望春に駆けよ――」(文フリ岩手アンソロ))
手製本生産冊数:0冊

2017年累積
頒布冊数:234冊くらい
新刊:有料頒布…6作品(うち5作品は同一長編の分冊)、無料配布…2作品、アンソロ参加…2作品
執筆字数:89,000字くらい
手製本生産冊数:240冊くらい

ベスト3
イベントでの頒布数:1位テキレボ5(47冊) 2位文フリ京都(27冊) 3位テキレボ6(25冊)
月ごとの頒布数:1位4月(51冊。テキレボ5と通販) 2位11月(41冊。別府+Ade+通販+文フリ東京) 3位5月(34冊。ティア+文フリ+通販)
執筆字数:1位3月(18,530字) 2位9月(15,682字) 3位8月(14,400字)

ワースト3
イベントでの頒布数:1位仙台コミケ(2冊) 2位ガールズラブフェスティバル(9冊) 3位福岡Ade(10冊)

所感。
【製本】『<渡り>の城柵』と『変人姫君と熱血騎士』の二作品のみ印刷所で印刷製本してもらっているのですが、それを考慮しても製本した分だけだいたい売れているという事実。
【執筆】売れるイベント(テキレボ)前であれば字数は多く書けるという事実。
【イベント選び】今回ワーストに入ったところでも、二度と出ないというのは(仙台コミケ以外は)ないです。九州遠征は今年は遠慮しようと思いますが、GLFesは年複数回やるうち、1回は出たいなあと思っています。どのイベントも初回は伸びない。何回か出ることで知名度が上がって動きやすくなる、はず。
【委託】特にサークル委託の場合、とてもメリットが多い。正直に言うと、参加費はかからない上、作品を絞って頒布させていただくため、準備の負担がすくなく、しかもちゃんと狙えばそこそこ売れる。
【売れ筋作品】圧倒的に『せいほんにっき!』。累計60は超えたはず。しかし作者的に製本するのに飽きてきたため、再版は未定です。ということで、次の売れ筋を探る必要があるのですが、それにこだわらず小説で勝負したい。製本エッセイ、薄い上によく売れてぼろい(率直)のですが、自分の表現したいものがそこにあるかというと違う(手製本は目的ではなく手段というスタンスです)。

ということで2018年の展望を……と思ったのですがてっぺん超えてしまったので、また次回にしようと思います。