こんばんは。11月上旬ごろから具合悪太郎(ぐあい・わるたろう。具合が悪い状態の自分を擬人化し他者化した名称)の鹿紙路です。
これまでのあらすじ:
社会人五年目に抑うつを発症→精神科通院を継続
その五年後くらいに不正出血が続き、婦人科でMRIを撮ったら卵巣が通常の四倍くらいに腫れており(卵巣膿疱というやつ)手術、その後低用量ピルを服薬開始
精神科と婦人科の薬を数年服用した結果、相互作用なのかだいぶ抑うつは治まる(正社員雇用で問題ない程度)
今年の春くらいに「どう考えても高血圧」と言われ、ピルが飲めなくなり、別のホルモン剤に切り替え→(鬱の既往がある人は注意とされているので案の定)抑うつがぶり返し、ホルモン剤服用中止(この時点で副作用の大量の不正出血で貧血ぎみ。鉄剤を服用)
夏の間は婦人科関係の薬は服用せず、通常の月経
11月に入り、職場で急激な精神的ストレスに見舞われ、翌日一日寝込む
そのあと月経開始、しかし10日経っても出血が終わらず、むしろ増えて、猛烈な眠気と食後の悪心、複数日仕事を休む。出血は結局20日程度続いた。その間精神的なガス欠(MPがマイナスな感じ)、悪心、若干の気分変動(体調面で人生に悲観的になる)
むりむりむり、となり、「おまえに付ける薬はない。あるとすれば大学病院に紹介状(=子宮と卵巣の摘出)」と主張する婦人科に別れを告げ、別のクリニック(内服しないタイプのホルモン療法とか麻酔かけてやってくれそうなところ)の予約をし、旧婦人科クリニックでは「漢方では眠気と悪心は改善しない」と言っていたが「いやでも市販薬のネムルナとか漢方だよね…?」となって漢方内科(保険適用で漢方を処方してくれる)を受診→精神科・婦人科・(高血圧面で)内科の症状を総合的に見て主訴である眠気対策の漢方を処方してもらう
これまでのあらすじ終わり。
という感じでたいへんだったんですよ具合悪太郎で。まあピル飲めなくなった時点である程度予想はついていて、なので漢方内科のめぼしはつけておいたんですけど。実際に行ってみたら評判通りちゃんとした先生と看護師だったので(婦人科系の主訴だからか、女性の看護師が問診の下準備をしてくれた)、いままで婦人科で適当な感じに出された漢方とは違う薬を出してくれて、それを飲み始めました(精神科や婦人科でも漢方出されることがあるんですけど、今までの医者は基本あんま得意じゃなさそうで、バリエーションがほとんどなかった)。まあ漢方は効き始めるのに時間がかかるので、まだ様子見ですが(基本不調は出血四日目とかには治まることが多かったけど、今回はずーーーーっと続き、なんなら出血のほぼ収まった今日も眠気で半日休みました)。
今年は四月から出身大学の修士課程の科目等履修生になって史料読解の授業を取っており、その発表の準備をしなければならず(なにせ受講者がわたし含め二人しかいないもんで休めない)、かつ
・放送大学修士課程の選科生(科目等履修生みたいなやつ) 1コマだけ取ってる
・小説を書きあげる
↑これです。13万字くらい。心理的安全性の高い、多文化共生の祈りを込めた百合+HL+BLのファンタジーです。
・別の小説の準備をする
などでてんてこまいでして、精神ガス欠が非常に痛い。『ラーヴン ゴーム ビオニフテ 』完結したよブログ(参考文献リストとともに)とかも書きたかったんですがそんな気力が出ねえ。おい卵巣聞いてるか??? まじ2センチくらいの臓器なのに全身に影響しまくる。まあたぶん、月経開始前の「急激な精神的ストレス」というやつの影響があるんじゃないかという気はしていますが…

その上、たぶんホルモン療法やめたせいなのか猛烈な「会いに行きたい」感情を推しに抱くようになり(これピル服用したことある方には理解してもらえると思う。ピルのむと精神(というかありていに言うと性欲とか恋愛感情とか・にまつわる強烈な正負の感情)が平らかになる)、ブラジル人ミュージシャンが来年の六月にポルトガルのフェスに来るというので、(マジで摘出手術とかにならなければ)かなり真剣にポルトガル行きを検討中です。がマジで摘出手術になる可能性もないではない……
推しはラッパー&シンガーソングライターのCrioloさんで、10月からこっちSpotifyで全部ダウンロードし、日本で発売されているCDを全部買い(オフィス・サンビーニャさんありがとう。日本語解説付いてる)、(日本語や英語では情報が限られており、ブラジルポルトガル語の機械翻訳は精度が低いので)ブラジルポルトガル語の本(ニューエクスプレス ブラジルポルトガル語)を買い、もうちょっと具合良太郎(ぐあい・よしたろう)になったらちゃんと勉強し、歌詞の意味やインタビューで言っていることなどを理解したいと思っている…(あとCrioloさんが影響を受けたというブラジルの詩人の作品なども読みたいが道は長いだろう) 下記はニワカが作ったおすすめプレイリストです。なんらかの音楽配信サービスを契約している方は利用できると思います。

サンパウロのファヴェーラ(スラム街)出身で、アフリカ系のお父さん、ヨーロッパ系のお母さんを持ち、下積み期間中は子どもたちに公立学校でアートを教えつつ地元のヒップホップイベントを盛り上げ、30過ぎてからメジャーデビューしたそうな。
一度発表した曲にトランスフォビックな歌詞があったのを修正して発表し直したり、クィアコミュニティへのオマージュを捧げる曲を発表したりしたひとでもある。
歌声が多彩で、めちゃくちゃ色んなタイプの曲を出している(ブラジル音楽はそういうジャンルオーバーなひとが多いらしい)が、特にサンバを歌うときは声が色っぽくて好きなのだ〜
↑サンバだけ歌っている一時間弱の動画。わたしはカバーの Canto das Três Raçasがこの動画だと一番好き(23:58~)。社会派らしくおそらく歌詞の内容は人種間の不平等とか、貧富の格差についてが多いっぽい。
今回の不調のきっかけ? が職場で排外主義的言説を浴びたせいなので(これについては職場で話して、細かい事実関係について議論する気はないが、あきらかに差別的なことばを職場で話すのはやめてくれと言ってある)、ブラジルの音楽業界の多様性(いろんな人種のひとたちが一緒に作品を作っている。あとトランスジェンダーのアーティストであるLinikerさんは万人におすすめの美しい曲を作る方なのでぜひ聞いてほしい)に救われている面がある。
当面はブラジルポルトガル語に訳してもらえるような世界文学を書くことを目標に、粛々とやっていきます……