鹿紙堂奇想譚

そらをふむ きみのあしおとを きいている

5月新刊『翼ある日輪の帝国』について!

2019/5/6、文学フリマ東京にて新刊『翼ある日輪の帝国』を頒布開始致します!

通販、Kindleも予定しております。そちらの情報は整備でき次第またお知らせしますね。

紙本通販、Kindle予約受付開始しました。↓

michishikagami.booth.pm

 

Kindle

https://www.amazon.co.jp/dp/B07QGQT3ZK/ref=sr_1_1?qid=1554720602&refinements=p_27%3A%E9%B9%BF%E7%B4%99%E8%B7%AF&s=digital-text&sr=1-1&text=%E9%B9%BF%E7%B4%99%E8%B7%AF

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翼ある日輪の帝国 書影

表紙イラストはT.soup様改めトマトスープ様。B6PP付180頁、イベント頒布価格1800円です。

 アッシュル・バニ・アプリ、
 偉大なる王、
 嫡出なる王、
 この世の王、
 アッシリアの王、
 四方世界の果てまですべての王、
 王たちの王、
 並ぶ敵対者なき王位継承者、
 「上なる海」から「下なる海」まで支配の軛を敷きし王

表紙イラスト:トマトスープ@Tsoup2
紀元前7世紀、史上初の世界帝国として中近東で最大版図を誇った新アッシリア帝国。時の王の名はアッシュル・バニ・アプリ(アッシュルバニパル)。五万枚もの粘土板を収めた図書館に執着し、エジプトからイランまで征服し、獅子狩りの儀式で民衆の喝采を受ける、英明さと残虐さで畏れられた、帝国最後にして最強の王――治世四十年に及ぶかれの、稀有な生涯と帝国。

楔形文字で粘土板に記された文書は、戦火に燃えても焼き締められて、千年前から生き続け、千年経っても、一万年経っても存在し続ける――いまでなくても、いずれ、だれかが読み解く。だれかが望む。知りたいと。

 

各話、主人公のイラストとともにご紹介。

 

第一話 司書の物語……宦官の書記と偽り、図書館に潜り込んだエラム王国の王女は、王と対峙する。

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第二話 農婦の物語……王の父はしばしば身代わりを立て、農村に降りた。かれのつかのまの妃となった農婦は、少年アッシュル・バニ・アプリに物語を語って聞かせる。

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第三話 神官の物語……預言者である女神官の預言により、王は兄を討つ戦争を始める。女神官の暮らす神殿に、避難民が押し寄せる。

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第四話 書記の物語……エジプト遠征から戻った書記は、王に文書の収集を命じられ、妹の暮らす神殿に向かう。

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第五話 牧童の物語……遊牧民の青年が、十五歳年上の従兄とともに幕屋を離れた一夜、一族を悲劇が襲う。

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第六話 王妃の物語……わたしが死人に呼ばれているのには理由がある。――王妃の回想する、若き日の殺戮。

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第七話 石工の物語……帝国の浮彫を作り続ける石工は、王に獅子狩りの浮彫の作成を命じられ、獅子飼いの女と出会う。

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第八話 兵士の物語……兵士は遠征から戻り、都の雑踏で奴隷の少女を買う。

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第九話 商人の物語……王を最後の客として、娼婦は商人に転身する。彼女の見つめた帝国の滅亡と、新たな帝国の誕生。

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第十話 王の物語……王は絶望しながら死の床に就く。しかし、かれの胸には初めての思いが湧き上がり――